Z世代が支持する「分割払い」、若年層に刺さる分割払いの魅力とは?

Z世代が支持する「分割払い」、若年層に刺さる分割払いの魅力とは?

国内におけるキャッシュレス決済利用は年々増加傾向にあり、経済産業省の調査によると2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%(126.7兆円)と過去最高を記録しています(※1)。特にZ世代では、モバイルアプリやQRコードなどを活用したキャッシュレス決済の普及が進み、「BNPL(Buy Now, Pay Later)」と呼ばれる「分割払い」のサービスにも注目が集まっています。

こうした新たな決済方法への対応は、これからの消費の主役になる若年層を取り込み、新たな機会を創出することにつながります。本記事では、Z世代の消費行動の特徴を踏まえながら、事業者が「分割払い」を導入することで得られるメリットについてご説明します。


なぜZ世代は分割払いを選ぶのか

1.効率的に支出を管理できる

Z世代は効率性を重視しつつ、自分が価値を感じるものに積極的にお金を使う世代と言われています。デロイトトーマツの調査によると、Z世代は他の世代よりも「節約や貯蓄を重視する」「効率的な生活を送りたい」という意向が強く、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視した選択をする傾向が見られます(※2)。 また、マネーインサイトラボが実施した「Z世代の購買行動調査」によると、「推し活」や「美容・健康」といった自己投資につながる分野への関心が高く、これらの活動には惜しみなくお金をかける状況が浮かび上がります。一方で、Z世代の約35.4%は「何を購入するのであれ、絶対にお金を借りたくない」と考える慎重派の一面を持ち合わせています(※3)。 支払い額を抑え計画的に支出を管理できる分割払いは、Z世代にとって魅力的な決済手段であり、その柔軟性と安心感が広く支持される要因となっています。

2.決済プロセスにかかる手間が少ない

BNPLをはじめとする分割払いサービスの多くは、アプリを介したキャッシュレス決済を前提としており、スマホやデジタルツールを日常的に使いこなすZ世代のライフスタイルと親和性が高いのが特徴です。審査プロセスが簡便なうえ、金利や手数料が不要(または低額)なサービスが多いため、利用者の心理的・経済的ハードルも低くなります。 さらに、一度支払い情報を登録しておけば、次回以降の買い物時にも同じ情報が使えるため、カード番号や住所を繰り返し入力する手間が大きく省けます。分割払いはクレジットカードと同様の利便性を持ちつつ、よりシンプルな操作で利用できる点がZ世代に支持されているのです。

3.一括購入の難しい商品・サービスも入手可能

社会人になったばかりのZ世代は、まとまった貯蓄が十分にないケースも多く、高額商品の一括購入は心理的にも金銭的にも大きな負担となりがちです。分割払いを利用すれば、購入タイミングを先延ばしせずに、必要な商品やサービスを手にすることができます。

米国企業が2023年に実施した調査によると、分割払いを利用して購入された商品は、家庭用品や家具などの高単価になりやすい商品が42%と最も多く、次いで電化製品(ヘッドフォン、スピーカー、掃除機)が30%、衣料品が24%となっています。特にZ世代では、衣料品の購入に分割払いを利用するユーザーが多く、Z世代の40%が服や靴を買うときにこのサービスを利用していると回答しています (※4)。

また、同調査によると、BNPL サービスを利用したことのある人の 75% が少なくとも 2 回以上の利用経験があると回答しており、「欲しいものをすぐ手に入れたい」「支払いを複数回に分けて負担を軽くしたい」という欲求は多くの人々に共通するニーズであることが示されています。


「分割払い」の導入が事業者にもたらすメリット

1. 新規顧客の開拓・獲得

Z世代は他世代に比べてまだ所得が低い傾向がある一方、将来的な顧客基盤としての重要性が高い層でもあります。そのため、価格面のハードルを緩和できる「分割払い」の導入は、初回購入を後押しし、ブランドや商品の価値を実感してもらう機会を作るうえで非常に有効です。 若年層のトライアル購入を促進し、ブランド体験を積み重ねてもらうことで、将来的なロイヤルティ向上やリピート購入の拡大につなげる効果が期待できます。

2.客単価や平均注文額の向上

家具・寝具・家電製品・ファッション・宝飾品など、高価格帯の商品を扱うブランドほど、一括払いのみでは売り上げ機会を逃す可能性が高まります。分割払いの選択肢を提示することで、「欲しいが予算が足りない」「ボーナスシーズンまでは手が出ない」といった理由で購入を先延ばしにしていた潜在顧客を取り込めるようになります。

また、年末年始やボーナス時期といった購買意欲が高まるタイミングであっても、合計の支払い額が大きいことによる心理的抵抗を抑えられるため、客単価や平均注文額の向上を見込めます。

3.市場競争力の強化

分割払いのような新しい決済手段を導入することは、Z世代をはじめとするデジタルネイティブ層に「自分の価値観を理解してくれているブランド」という印象を与えます。柔軟な支払いオプションを選べることによる安心感や満足感は、ブランドへの共感を生みやすい手段といえます。 さらに、分割払いの利用データや購入傾向を分析することで、個々の顧客に対し最適な商品やキャンペーンを提案し、パーソナライズされたサービスを提供できます。結果として、顧客満足度やロイヤルティが向上し、自社ブランドの競争力を高める効果を期待できます。


Z世代への対応強化に、Smartpayが貢献

Z世代に利用されている注目の決済手段に「Smartpay」があります。Smartpayは、手数料や利息が一切かからず、3回分割払いを利用できるのが特徴です。スマートな決済体験の提供に強みを持ち、コンバージョン率向上や顧客体験の向上に寄与するデジタルソリューションとして、多くの加盟店に導入されています。以下に主な強みをまとめます。 Smartpayの特徴

  • 透明性が高く、消費者は完全無料で利用できる

  • 分割払いはいつでも可能で顧客に審査が行われ、融資を受けられる

  • 返済の自動化

  • ワンクリックで30秒以内のチェックアウトを実現

  • リピーターの利用記録を管理可能

  • カードベースの支払いオプション(Visa/Mastercard/Apple Pay/Google Payなど)

  • 加盟店への遠隔支払いを事前に行うことが可能

  • リスクと不正取引の防止

  • 洗練されたデータ分析ツール

Smartpayを導入し、ストレスフリーな決済体験をユーザーに提供することによって、事業者は顧客体験の向上とともに、チェックアウト時の離脱率低減や平均注文額の向上とコンバージョン率を高める効果が期待できます。 Z世代の消費行動は、「効率性」や「自己実現」、「共感」などをキーワードとして大きく変化してきています。その中で、「分割払い」は彼らの特性を捉えた新しい決済手段として支持を集めており、新たな機会の創出に有効な選択肢となります。 今後もさらなる普及が見込まれるキャッシュレス決済の動向を踏まえ、自社ブランドが選ばれる存在になるために、Smartpayの導入をぜひご検討ください。


参考文献

※1 経済産業省、2023年のキャッシュレス決済比率

※2 デロイト トーマツ グループ、「2024年度 国内Z世代意識・購買行動調査

※3 マネーインサイトラボ(ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングの共同運営)、「Z世代の消費傾向と支払い意識に関する調査

※4 Intuit Credit Karma、Buy now pay later surges throughout pandemic, consumers’ credit takes a hit